著作・出版活動
主要な著作とその概要を示す。
1)液状化の脅威・岩波書店(2011.3)
液状化発生のメカニズム、液状化による被害と対策方法、液状化に対する臨海コンビナートのリスク、液状化によって沈んだ島(別府湾瓜生島、フィリピンリンガエン湾の半島、トルコサパンチャ湖沿岸の沈没)を記述しており一般読者向けの図書
液状化とは何か | |
第2章 | 液状化による被害 |
第3章 | 液状化地盤の流動 |
第4章 | 液状化とは何か |
第5章 | 東京湾コンビナートが危ない |
第6章 | 液状化の発生と被害を防ぐ |
2)地盤耐震工学・丸善出版(2013.1)
世界とわが国の被害地震、耐震設計法の基礎、構造物・地盤の動的応答、液状化による構造物被害、地震波動の伝潘、地盤の対策と構造物の補強方法をまとめており、学生向け図書
1章 | 近年の地震災害とその特徴 |
2章 | 耐震設計と耐震補強 |
3章 | 地盤の液状化と対策 |
4章 | 液状化地盤の流動と対策 |
5章 | 地中構造物の地震時挙動と耐震設計 |
6章 | 地震・津波災害の軽減に向けて |
3)Engineering for Earthquake Disaster Mitigation・Springer(2014.5)
上記「地盤耐震工学」の英語版
Ch.1 | Recent Earthquake and Tsunami Disasters Worldwide |
Ch.2 | Earthquake-Resistant Design and Reinforcement |
Ch.3 | Soil Liquefaction and Countermeasures |
Ch.4 | Liquefaction-Induced Ground Displacements: Damage and Countermeasures |
Ch.5 | Dynamic Behaviors of Underground Structures During Earthquakes and Earthquake-Resistant Design |
Ch.6 | Mitigation Measures Against Future Natural Disasters |
4)耐津波学 (編著・2015.10)
津波による被害、津波発生のメカニズムと伝潘と陸上遡上のメカニズムをわが国を代表する津波分野の専門家との共著、津波学構築の契機となる著書。
第1章 | 津波の特徴とこれまでの津波対策 |
第2章 | 我が国における津波対策の現状と課題 |
第3章 | 津波に強いまちづくりと課題 |
第4章 | 海岸保全施設・津波避難施設の耐津波構造 |
第5章 | 港湾施設・漁港施設の耐津波構造 |
第6章 | ライフライン・産業施設の津波対策と課題 |
第7章 | 原子力発電所の津波対策と課題 |
第8章 | 津波避難の円滑化に関する技術の現状と課題 |
第9章 | 津波想定のための津波数値シミュレーションの現状と課題 |
5)原子力耐震工学・鹿児島出版会 (2014.5)
原子力施設の耐震設、耐波設計を記述。原子力耐震設計と耐津波設計のための基礎的な内容を記述。入力地震と入力津波の設定法、原子力施設の動的応答耐震性評価法が学生向けに平易に記述されている。早稲田大学・東京都市大学・共同大学院での講義内容。
原子力発電所の耐震設計 | |
第1章 | 原子力発電所の耐震設計の基本 |
第2章 | 基準地震動の策定 |
第3章 | 基礎地盤および周辺斜面の安定性評価 |
第4章 | 建物・建築物の耐震設計 |
第5章 | 機器・配管系の耐震設計 |
第6章 | 屋外重要土木構造物の耐震設計 |
第7章 | 津波に対する設計 |
第8章 | 原子力発電所の計画、建設、運転、廃止措置 |
第9章 | 放射性廃棄物の処理・処分技術 |
第10章 | 将来に向けた原子力耐震技術 |
第Ⅱ編 | 地震工学の基礎 |
第1章 | 地震・地震動と津波 |
第2章 | 構造物と地盤の動的応答解析 |
第3章 | 耐震設計法 |
6)Earthquake Engineering for Nuclear Facilities ・Springer(2017.1)
上記「原子力耐震工学」の英語版)
Part Ⅰ | Earthquake and Tsunami Resistant Design of Nuclear Power Plans |
Part Ⅱ | Fundamentals of Seismology and Earthquake Engineering |
7)都市ライフラインハンドブック・丸善出版(編集、土木学会編)
上下水道・都市ガス・電力・情報通信と共同溝の、設計・施工・保全・環境・防災技術を全800頁のハンドブックにまとめた。ライフライン施設の技術の集大成。
第Ⅰ編 | ライフラインサービスの概要 |
第Ⅱ編 | ライフライン施設の建設技術 |
第Ⅲ編 | ライフラインの保全と環境技術 |
第Ⅳ編 | ライフラインの防災技術 |
8)Critical Urban Infrastructure Hand Book, CRC Press(2017.10)
上記「都市ライフラインハンドブック」の英語版
Section Ⅰ | General Remarks of Lifeline Services |
Section Ⅱ | Construction Technology of Lifeline Pipelines and Its Facilities |
Section Ⅲ | Maintenance Technologies of Lifelines |
Section Ⅳ | Disaster Prevention and Mitigation Technologies of Lifelines |
9)Case Studies of Liquefaction and Lifeline Performance During Past Earthquakes, National Center for Earthquake Engineering, U.S.A. (編著1992 Vol.1,2)
液状化発生のメカニズム、液状化による被害と対策方法
Vol.1 1923年関東地震、1948年福井地震、1964年新潟地震、1983年日本海中部地震、 1990年フィリピン・ルソン島地震
Volume 1. Table of Contents |
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-Liquefaction-Induced Ground Deformations During the 1923 Kanto Earthquake |
-Large Ground Deformations and Their Effects on Lifelines: 1948 Fukui Earthquake |
- Large Ground Deformations and Their Effects on Lifelines: 1964 Niigata Earthquake |
- Large Ground Deformations and Their Effects on Lifelines: 1983 Nihonkai-Chubu Earthquake |
-Liquefaction-Induced Large Ground Deformations and Their Effects on Lifelines During the 1990 Luzon, Philippines Earthquake |
Vol.2 1906年サンフランシスコ地震、1964年アラスカ地震、1971年サンフェルナンド地震 1979・1981年南カリフォルニア地震、1989年ロマ・プリエタ地震
Volume 2. Table of Contents |
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- Large Ground Deformations and Their Effects on Lifeline Facilities: 1906 San Fernando Earthquake |
-Case Histories of Lateral Spreads Caused by the 1964 Alaska Earthquake |
- Large Ground Deformations and Their Effects on Lifeline Facilities: 1971 San Fernando Earthquake |
-Liquefaction and Ground Failure in the Imperial Valley, Southern California During the 1979, 1981 and 1987 Earthquakes |
-Large Ground Deformations and Their Effects on Lifeline Facilities: 1989 Loma Prieta Earthquake |
10)The 1995 Hyogoken-Nanbu (Kobe) Earthquake - Liquefaction, Ground Displacement and Ground Condition in Hanshin Area , Association for Development of Earthquake Predition Tokyo, Japan (共著 1995)
1995年兵庫県南部地震による阪神地区での液状化、地割れを航空写真により判読し、図化した。また地震前後の航空写真による航空測量により地表面の水平・鉛直方向変位を測定し、図化した。
1. | Outline of the 1995 Hyogoken-Nanbu(Kobe) Earthquake and its caused damage |
2. | Surface ground failures |
3. | Liquefaction-induced ground displacement |
4. | Subsurface conditions |
11)地盤の永久変位ベクトル図・(財)地震予知研究振興会 (1998)
方法、液状化に対す別府湾瓜生島、フィリピンリンガエン湾の半島、トルコサパンチャ湖沿岸の沈没)を記述しており一般読者向けの図書
12)臨海部産業施設のリスク、早稲田出版会(2017.6)
既往地震による臨海部産業施設の被害、埋立地の液状化と側方流動、タンクからの油の溢出と海上拡散、産業施設の被害による経済損失を推計し、リスク軽減の取り組み、日本政府の施策(国土強靭化事業)、などを紹介している。
1章 | 臨海部産業施設の地震・津波被害と油の海上流出 |
2章 | 東京湾・伊勢湾・大阪湾での被害予測 |
3章 | 臨海コンビナート被災による経済損失の予測 |
4章 | 産業施設の強靭化技術 |
5章 | 臨海部産業施設の強靭化の動向 |
13)都市臨海地域の強靭化、早稲田大学出版会 (2019.8)
増大する自然災害と気候変動、液状化と側方流動に対する臨海部施設の被害と強靭化の現状、国、自治体の施策および空港のリスク軽減の取り組みを紹介。また、臨海部産業施設の新しい耐震性評価の方法として計算力学による方法とその事例を紹介している。
1章 | 増大する自然災害と気候変動 |
2章 | 臨海部産業施設の脆弱性と強靭化 |
3章 | 国・自治体の施策と課題 |
4章 | 空港の自然災害リスクと強靭化 |
5章 | 臨海部産業施設の新しい耐震性評価手法 |
14)災害に強い社会をつくるためにー科学者の役割・大学の使命ー(2012)
鎌田 薫(元 早稲田大学総長)、鈴 興太郎(元 日本学会会議副会長)、岡 芳明(原子力委員会委員長)、および濱田 政則(アジア防災センターセンター長)による4者討議。東日本大震災の大災害を受けて、今後の自然災害地域のための科学者の役割、大学の使命を語る。
第Ⅰ部 | 〈震災後〉に研究者として考えたこと |
-地域社会学・災害社会学の視点から | |
-エネルギー学・原子力学の視点から | |
-公共哲学・経済政策学の視点から | |
-防災工学・土木工学の視点から | |
第Ⅱ部 | 〈未来〉のために研究者・大学は何をすべきか |
-問題提起 | |
-ディスカッション |
15)東京湾岸の地震防災対策・早稲田大学出版会 (共著 2014)
東京湾臨海コンビナートの現状と自然災害に対するリスク、災害が社会経済に与える影響、強靭化対策、土木構造物とプラント施設の耐震補強を考える。
第1章 | コンビナートの地震・津波リスク |
第2章 | 東京湾の現状 |
第3章 | 東京湾臨海コンビナートの危険性 |
第4章 | コンビナートの強靭化と耐震補強 |
第5章 | 土木構造物の耐震補強 |
第6章 | プラント設備の耐震補強 |
第7章 | 津波対策 |
第8章 | コンビナート施設の地震リスク診断と最適投資 |
第9章 | コンビナート災害が社会・経済に及ぼす影響 |
第10章 | 大規模災害の経済的被害の推計―その難しさ |